成功を目指す人の必読本をわかりやすく要約『まんがで納得 ナポレオン・ヒル 思考は現実化する』- ナポレオン・ヒル財団

2020年5月5日

「成功者はどのようなマインドを持っているのか？」

これまで数多くの成功者たちが本を書き、今ではインフルエンサーと呼ばれる人たちがネット上でそのマインドを発信しています。

成功者の考え方、法則などは今、世の中に蔓延して情報が錯綜していると言えます。

「実際のところ、何が一番正しいの？」と思うでしょう。

ナポレオン・ヒル財団が著した『思考は現実化する』は、その答えを教えてくれる他に類を見ない良著です。

なぜそういえるかというと、ナポレオン・ヒルはのべ500人もの成功者たちに実際に会って取材し、人生をかけてその成功法則を導き出した人物だからです。

20年の歳月をかけて500人もの成功者に会い、徹底的に取材を重ねた人物です。これ以上の説得力を背景に持つ成功者は他にいません。

そして、本記事で紹介するのはその良著を非常にわかりやすく要約し、まんがを交えた解説をしている本です。

原作は読了時間の目安７時間弱ですが、本書は２時間程度で読めるレベルまで要点のみ抑えて書かれているため、まずはこれを読んでから原作を読み込むことをオススメします。

もちろんすでに原作を読んだ方がさらに理解を深める目的で読むのにも適しています。

この本自体が要約された内容なので、とにかくポチって読んでくれって感じなのですが、本記事ではさらに10分程度で把握できるように要点をまとめました。

要約

ゴールデンルール

ナポレオン・ヒルが示す、成功までのゴールデンルールに沿って内容を紹介します。

１．目標設定
まずは目標を設定すること。
「①達成したい目標　②期限　③達成のための代償」
を決めて紙に書きましょう。
これらを起床時、就寝前の１日２回声に出して読み上げる。それが思考の現実化の第一歩だと本書では語られています。
なにごとも具体的に言語化することから始めていくのがよいということですね。

２．プラスアルファの努力
成功は、毎日の努力の積み重ねです。
成功するためには、他の人よりも１歩だけ前に進む意識で取り組み継続していくこと。
この差を積み重ねていくことが、大きなチャンス・大きな成果につながります。

３．積極的な心構え
積極的な心構えこそが大金を生み出す流れに乗れる方法であると本書では語られています。
逆に消極的な考えだと悪い流れに乗ってしまう。
富を得るためのエネルギーというのは積極的な心構えによってもたらされるからです。

４．逆境からの利益
逆境を後ろ向きに捉えてはいけない。逆に成長の機会を与えられたと考えるべきです。
目の前の巨大な壁を乗り越えないといけないとなると、乗り越える方法、もしくは壊す方法を必死で考えます。考えるしかないからです。
それを乗り越えることができたとき、大きな成長が遂げられるでしょう。

５．マスターマインド
すべてを自分で完璧にこなそうとは思わないこと。
人には誰しも得手不得手があります。自分の欠点は他者に補ってもらう「アウトソーシング」の考え方を持ちましょう。
足りない部分を互いに補うことで、総合的な力は何倍にもなります。

６．チームワーク
マスターマインドと似ていますが、勝ち上がるには仲間が多い方がよく、円滑なチームワークが重要です。
会議のリーダーを持ち回りにするなどして、個々がいろんな立場で物事を考えられるような組織づくりが理想です。

７．優れたパーソナリティを持つ
成功するためには自分らしさを武器にすること。個性を捨ててはいけない。
特に日本人は同調圧力に弱いですが、周りに流されず自分らしく振る舞うことが成功者の共通項です。

８．セルフコントロール
やる前から失敗したらどうしようかと考える人がいますが、これだと成功できません。
人間は唯一完全にコントロールできるのは自分自身の思考です。
自分自身をうまく制御し、積極的な思考になるようにコントロールしましょう。

９．エンスージアズム
エンスージアズムとは情熱のこと。
あなたの行動を促進し、思考を現実化させるための重要な要素です。
誰でも好きなことには情熱を注いで夢中になれます。
その状態をいかに高い水準で継続していくかが成功の鍵であり、このエンスージアズムは自身の行動によって生まれます。
なので行動が習慣化すれば常にエンスージアズムを持った状態で継続していくことができます。

１０．ヘルスマネジメント
健康な心と体は最も大切な資本です。
人間はちょっとの風邪でも健康を損なうとパフォーマンスが落ち、冷静な判断もできなくなってしまいます。
体調管理をしっかり、食事や運動に気を使って健康維持に努めましょう。

１１．資金と時間の活用
お金と時間の使い方はよく考えたほうがよいでしょう。
お金はあくまでも便利な道具です。今あるお金、時間でなにができるか、そのベストな答えを常に意識して上手く活用していくことが成功への近道と言えます。

１２．パーソナル・イニシアティブ
自分自身で決断する強い意思をもつこと。
本書では「ためらわずにやってみる」と書かれています。
成功者はみんな、周りの反対意見に流されず、自分がやりたいと思うことをやってきました。

１３．集中力の偉大な力
やりたいことがたくさんあっても、ひとつのことに集中するのがいいと本書では語られています。
分散すると質が低下するからです。
集中力強化のためにやるべきことの１つとして、ナポレオン・ヒルは
「目標達成は必ずできると信じ、成功したときのことをより具体的にイメージする」
ということを勧めています。
このイメージをよりリアルに、実際の光景を思い浮かべることに集中すること。
これにより潜在意識に目標達成が刷り込まれ、思考が現実化するといいます。

１４．的確な思考の力
これは、「思い込み、憶測を避けて客観的に判断すること」を意味します。
この情報は事実なのか、実は違う観点で見ると違った事実が見えてくるのではないか、など情報を多角的に分析すること。
これは情報の流通量が多い現代では特に強く求められるスキルですね。

１５．クリエイティブ・ビジョン
ヒットした商品というのは、実は何気ない思いつきだったという。
今はめったに見ないですが、灯油ストーブの給油ポンプはとある主婦がある日突然思いつき、実際に作って特許を取り結果、数億円のお金を手にしたそうです。
シンプルなアイデアでも売れる可能性は十分にあります。
常に想像力を働かせていれば大きなチャンスに巡り会えるかもしれません。

１６．揺るぎない信念
やり遂げるための強い信念を持つことの大切が本書では語られています。
強い信念を持つためには、否定的な思考を避け、ポジティブな言葉を意識して選ぶこと。
潜在意識は否定的な言葉も肯定的な言葉も区別せず、言葉として意識します。
しかし、思考は自分でコントロールすることができるので、ポジティブな思考を心がけ、信念を強く持ちましょう。

１７．習慣形成とその活用
「困難から逃げる、やるべきことを先延ばしにする、すぐ言い訳をする、悲観的に考える・・・」
こういったマイナスの習慣を取り除き、逆によい習慣を身につけていくよう本書で語られています。
また、よい習慣を形成する訓練法として、
「１日１回、決まった時間決まった場所でよい習慣を行う」というものが紹介されています。
習慣は一度形成してしまえばそれだけで意欲を持続させることもできます。

感想まとめ

本家の『思考は現実化する』は、正直なところ長いし、いろんな人物、数字が次から次へと出てきてちゃんと理解するのに結構な時間がかかった。
本書ではそういったややこしい部分はすべてカットし、中学生でも理解できるような簡単な単語、文章で要約されている非常に読みやすい１冊でした。
要約も的確にポイントを抑えているので、本を読む時間があまり取れないという方はぜひこの漫画版を読んでナポレオン・ヒルの成功哲学を学んでいただきたいです。

次の１冊

ナポレオン・ヒルの哲学をさらに学びたい方向けに次の１冊を紹介します。